医師とは?仕事内容や資格の仕組み、診察での役割をわかりやすく解説
医師とは、医学の専門知識をもとに、人々の健康や医療に関わる仕事を担う国家資格を持った専門職です。病院や診療所で患者を診察する姿が一般的ですが、健康に関する相談や保健指導、研究など、活動する分野はさまざまです。
この記事では、医師の基本的な意味や仕事内容、資格を取得する仕組み、ほかの医療従事者との違いを解説します。また、医師の診察を受ける際に知っておきたいことも紹介します。
医師とはどのような職業なのか
医師法で定められた医療の専門職
医師は、日本の法律である「医師法」に基づいて資格が定められている職業です。
医師法第1条では、医師が医療や保健指導を担い、公衆衛生の向上や国民の健康な生活の確保に寄与することが示されています。
公衆衛生とは、個人だけでなく、地域社会全体の健康や衛生に関係する考え方です。医師の役割は、病院などで患者を診察することにとどまりません。
医師として働くには国家資格が必要
日本で医師になるには、医師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受ける必要があります。
医師免許は、医学を学んだという学歴だけで取得できるものではありません。国家試験の合格後、医籍と呼ばれる医師の登録簿に登録されることで免許が与えられます。
医師法では、医師でない人が医業を行うことを原則として禁止しています。ただし、医学生の臨床実習など、法律で定められた例外もあります。
医師の主な仕事内容
患者の診察と医学的な判断
医師の代表的な仕事は、患者の状態を確認し、医学的な判断を行うことです。
診察では、患者から症状やこれまでの経過を聞き取る問診のほか、必要に応じた身体の診察や検査結果の確認などを行います。
得られた情報をもとに、診断や診療方針の検討などを担当します。実際に行われる診察の内容は、診療科や患者の状況によって異なります。
患者への説明と保健指導
医師は、診察の結果や今後の診療方針について、患者に説明する役割も担います。
患者が説明内容を理解し、疑問点を確認できるようにすることは、診療における大切なコミュニケーションの一つです。
また、健康状態や生活上の事情を踏まえ、必要に応じて保健指導を行うこともあります。
ほかの医療従事者との連携
医療機関では、医師だけでなく、看護師や薬剤師、検査に関わる専門職など、複数の職種が働いています。
それぞれが専門的な役割を担い、患者に関する情報を共有しながら業務を進めます。このような職種間の協力は、一般に「チーム医療」と呼ばれています。
医師も医療チームの一員として、ほかの専門職と連携しています。
医師になるまでの流れと研修制度
医学部で学び医師国家試験を受ける
医師を目指す人は、大学の医学部などで医学に関する知識や技能を学びます。
大学での学習には、人体の構造や働きを学ぶ授業のほか、医療現場で行う臨床実習などが含まれます。
所定の教育課程を修了するなど、医師国家試験の受験資格を満たした人が国家試験を受験します。
医師免許取得後の臨床研修
医師免許を取得した後も、医師として必要な知識や技能を身につけるための研修制度があります。
医師法では、診療に従事しようとする医師について、原則として2年以上の臨床研修を受けることが定められています。
臨床研修では、研修先の医療機関で指導を受けながら、基本的な診療能力の習得を目指します。その後も、従事する分野に応じて学習や研修を続けていきます。
医師とほかの医療従事者との違い
医師と歯科医師の違い
医師と歯科医師は、どちらも国家資格を持つ医療の専門職ですが、それぞれ異なる法律に基づいて資格が定められています。
医師は医師法、歯科医師は歯科医師法に基づく資格です。歯科医師は、主に歯や口腔に関わる歯科医療を担当します。
両者は資格制度や担当する医療の範囲が異なり、それぞれ専門的な役割を持っています。
医師と看護師の違い
看護師も国家資格を持つ医療従事者です。医師が診断などの医学的判断を担う一方、看護師は療養上の世話や診療の補助を主な業務としています。
医療機関では、それぞれの資格や業務範囲に応じて役割を分担しています。
医師の診察を受ける際に知っておきたいこと
診察前に伝えたい内容を整理する
医師の診察を受ける際は、相談したいことを事前に整理しておくと、診察時に説明しやすくなります。
例えば、気になっていること、いつ頃から続いているのか、これまでに受診した医療機関などをメモにまとめる方法があります。
現在使用している薬がある場合は、お薬手帳などを用意しておくと、必要な情報を伝える際に役立ちます。
説明でわからないことは確認する
診察中に聞き慣れない医学用語が出てきた場合や、説明内容がわからない場合は、医師に質問できます。
また、今後の予定や次回の受診について確認したいことがあれば、診察時に尋ねておくとよいでしょう。
説明された内容をメモに残すことも、後から確認するための方法の一つです。
オンライン診療でも医師が診察を担当する
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンなどの情報通信機器を使い、離れた場所にいる医師の診察を受ける仕組みです。
診察を担当するのは医師ですが、対面診療とは異なり、直接身体に触れる診察などはできません。
そのため、オンライン診療を実施できるかどうかは医師が医学的に判断します。状況によっては対面診療への切り替えが必要になります。
オンライン診療の利用条件や予約方法は医療機関によって異なるため、事前に案内を確認してください。
まとめ|医師とは医療と保健指導を担う国家資格者
医師とは、医師法に基づく国家資格を持ち、診察や医学的な判断、保健指導などを担当する専門職です。
医師になるには、医師国家試験への合格と厚生労働大臣の免許が必要です。診療に従事するための臨床研修制度も設けられています。
医師は、ほかの医療従事者と連携しながら医療に関わっています。診察を受ける際には、相談内容を整理し、わからないことを確認することが大切です。
医師の資格制度についてはe-Gov法令検索の医師法、オンライン診療の仕組みについては厚生労働省のオンライン診療に関する情報でも確認できます。



















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